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生成り 1
2007-03-27 Tue 23:10

『ひなさん、こちらが貴女のお部屋です。』
『あなたの荷物はもう運び込んであるから…何か必要なものがあったら言ってね。』

開かれた扉の先には決して小さい部屋ではありませんがが、不釣合いな程大きなベランダと壁際に置かれた鉄製のベットと洋服ダンス、 反対の壁には大きな鏡、その前に見覚えのあるトランクが数個置かれています。 一之瀬陽菜はくるりと視線を部屋に巡らし、今までの自分の部屋との違いに小さな驚きを隠すことが出来ませんでした。 確かに部屋の壁紙や家具などの質は今までの自分の生活と大差はありません。 むしろ新しい分使い勝手がよいのでしょう…それでも 今まで18年間過ごしたあの部屋のもつ空気の馴染みにはかなうべくもありません。 それでも、これからここが陽菜にとっての唯一の居場所なのです。 陽菜は案内してくれた風間夫妻に小さく頭を下げました。
『ありがとうございます…これから…よろしくお願いします』
『こちらこそよろしくお願いします。 主人は2~3日他で仕事があるので挨拶は戻られたからと言うことになりますから、それ前はのんびりとしていてください。 私はもう戻らないといけないので、これで失礼します。 澪、後は頼んだよ。』
『ええ。 陽菜さん 私玄関まで見送ってくるので、先に荷物片付けたら?』
『はい、ありがとうございました。 お気をつけて あのぉ よろしくお伝えください…』
『ご主人様よ、陽菜さん。 ここではそうお呼びするの。』
『はっ はい…ご  主人様…ですね…』

仲良く出て行く二人を見送って、やっと一人っきりになれた安堵感にベットに腰をかけ、ささやかな自分の荷物に、いきなり代った己の境遇に思い返していました。

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